人間生きていると過去に縛られて、先に進めないこともありますよね。
自分の苦い思い出や後悔していることが行動のストッパーとなっているんです。人間だけの特殊能力ですから誰しもがありますよね。今回は「振り返りは本当の無駄なのか」「正しい振り返り方」を見ていきましょう。
過去を振り返る行為は必要

結論から言うと、過去を振り返ることはとても大切です。私たちは歴史書などで過去に起こったことを学び未来に生かしています。
私たちの生活の中でも身の回りのある物を見るとわかります。
今見ているパソコンやスマホ。夏につけるエアコンや扇風機など。何十年も前からありますが、いきなり今の形になったわけではありません。
片手で操作が出来て且つ様々な情報を手に入れることができるスマホ。
30年以上前はその形は大きく違っていました。
ショルダーフォンとして携帯できる電話が登場しました。
名前の通り、肩から背負うことで持ち運びが可能に。
今では考えられませんね。現代に電話するためだけにショルダーフォンを持ち運びしている人がいたら変わっている人だと思われてしまいます。
改良に改良を重ねるうちに今の形になり、今の機能になったわけです。
進化の過程の始まりには、失敗と欲がある

「失敗をしたからもっと良くしていきたい」
「まだまだこんなこともやりたいからこの機能もつけられるようにしよう。でもこの機能をつけることで問題が出るから解決するにはどうしようか」
と言うふうに過去のことを踏んでいるから新しいものが出てくるわけです。
私たちの生活にも同じことが言えます。
今日あったことを振り返って「もっとこうした方が良かった」「もっと喜んでもらいたいからこうしてみよう」と振り返ることによって今日や明日の行動や思考が変わってきますよね。
振り返るにあたっての注意点

・振り返りすぎない
振り返って、原因と解決策がなんとなく思いついたらもう終了です。「はい!終わりー」と強制終了してみてください。
・自分の精神を追い込むことはしない
失敗や間違いはあなたのせいではありません。なるべくしてなったことを理解してみましょう。
・自分を責めない
反省の時間は自分を責める時間ではありません。むしろ逆です。自分を立ち上がらせるためにはどうしたらいいかを考える時間です。
・振り返っても仕方ないことは振り返らない
天候の問題や、時間の問題。自分が把握していなかった人間関係に関しては、考えないようにします。分析の余地はあるかもしれませんが、深く考えても仕方ありません。
振り返ってもいいが時間が大切

効果的なのは5〜20分だと言われています。短い時間の中で振り返るようにします。反省ではなく次への作戦じかんです。私たちの人生に反省する時間がありません。
どうしても振り返ってしまう場合

振り返りたくなくても頭の中に映像や言葉が流れてきて、後悔の念に襲われることも少なくないですよね。
トラウマに変換されたときはほっとくとより大きくなってきます。
人間の妄想力は勝手に膨らんでいくからです。改ざんする必要があります。記憶を書き足す作業です。
トラウマに陥っている場合、勘違いから始まることが多いそうです。
子どもの頃に見たホラー映画や怖い話が今でも覚えていたり恐怖を感じるのは、精神的に衝撃を受けているからです。
見たことなかったり、聞いたことがないことを体験することで脳裏に強く叩きつけられます。
精神的に傷ついてしまうことについては、無理やり改竄する必要性はないと思います。余計に衝撃が与えられて、恐怖心を煽ることに繋がってしまうからです。自分でトラウマを認識したらできる限り近づかないことです。
自分を守って正解なのです。戦う必要はありません。
あくまで今日あったことを明日に生かせるものとして振り返るようにしてみてください。
頑張ったから後悔もするんです。
ミスを悔やむほどあなたは向き合ったんです。
それでいいんだと思います。
ショルダーフォンがなければ今のスマホがありません。皆が皆今の形に満足していたら未だに肩から電話を背負っているかもしれません。
まとめ

形がないからこそ操作が難しい過去との向き合い方。
今日をよりよく生きるための糧として過去を利用していきましょう。
過去に苦しみことはないんです。自ら暗くなる必要もありません。
明るい未来のために過去は存在していることを理解すれば、1日の振り返りも変わったものになるかもしれませんね。
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