化粧水の重ね付けは「意味がない」のでしょうか?さまざまな意見が変わる中、化粧水の重ね付けのメリットと注意点をお伝えしましょう。
最後まで読んでくださった方には「おまけパート」ととして
肌ケアを熟知されている業界の方々の「化粧水の効果ある使い方」についてを体験談として載せてありますのでお楽しみに。
化粧水の役割

まず化粧水とは
7~8割程度が水で残りの2~3割程度が美容成分によって構成される基礎化粧品のことを差します。
化粧水の主な役割
①洗顔や乾燥によって失われた水分を補うこと
肌が乾燥していると美容液や乳液は浸透しにくいので予め肌に水分を入れておく必要があります。
②乾燥した肌に潤いを与えて、美容液や乳液、クリームがなじみやすい状態を作ること
カサついている肌を柔らかくした状態にしておくことで乳液や美容液、クリームが効果を発揮します。
③洗顔によってアルカリ性に傾いた肌を弱酸性に戻すこと
アルカリ性の肌は「敏感肌」や「ニキビ」などのトラブルになる原因の1つです。肌が荒れる前に化粧水で弱酸性に戻すことが必要になるのです。
化粧水の重ね付けで得られる効果
化粧水を1回だけではなく重ねつけによって得られるメリットがあります。

1. 肌に満遍なくできる「水分補給」
肌が1回で吸収できる水分量には限界があり、もとより数回に分けて化粧水を少量ずつ重ね付けする必要があります。
1回で大量の化粧水をつけても水分補給がスムーズに進まず、思うように保湿できないケースがあるからです。
まずは、1回で吸収できる分のみをなじませて、肌にしっかりなじんだことを確認してから2回目以降を重ねます。化粧水を1回だけつけた時と比べると、より多くの水分を肌の奥まで届けることができます。
2. 化粧水の塗りムラを解消できる
化粧水の重ね付けは塗りムラを解消できます。手で化粧水をつける方法では小鼻の周りなど凹凸のある部分に塗りムラができやすく、顔全体に水分補給できないケースがも少なくありません。
顔全体に手のひらで化粧水をなじませた後、凹凸のある部分に重ね付けすることで、ムラなく水分を補給しましょう。
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化粧水の重ね付けの回数は何回?

化粧水の重ね付けの回数は人それぞれなので、明確な決まりはありません。しかし手の平が乾燥していると、化粧水を吸収してしまいますので重ね付けの回数が多くなりがちです。冬など空気の乾燥している季節は特に皮膚は水分不足になることが多いので、普段以上の重ね付けが必要になってきます。
化粧水の重ね付けのやり方

化粧水をつける時間を大切にするために「自分のご褒美」として利用してあげましょう。そのためにはケアの習慣化が必要になります。以下の順序を毎日することでルーティン化ですので参考にしてくださいね。
化粧水の重ね付けのやり方
①500円玉くらいの大きさの化粧水を手のひらに出す。
②化粧水を温めるようにして両手でよく揉み込む。
③両手で顔全体を包み込むようにして化粧水をなじませる。
④擦らないようにしながら手のひらで優しくだけ圧をかけていく。
⑤手のひらに皮膚が吸い付くのを感じたら100円玉ほどの化粧水を手のひらに出す。(ここから重ねつけです)
⑥顔全体を優しく手のひらで包み込む。
⑦鼻の際や口周りなどにも指の腹を使ってなじませていきます。
※顔全体になじませるときに首やデコルテ(鎖骨)辺りも化粧水をなじませるようにしていきましょう。
時間をかけて化粧水の重ね付けをしていくと皮膚の変化をすぐに感じることができます。
同じくらい優しく丁寧に乳液や美容液もつけていきましょう。
化粧水の重ね付けにはルールはありませんのでご自身にあった方法を見つけ出してみてください。
化粧水の重ね付けをするときの注意すること5選

化粧水の重ね付けは効果のあることも多いですが、やり方を間違えると肌トラブルを招いてしまうことも少なくありません。以下の注意点を守り、肌ケアを有効にしてくださいね。
1. 決して肌を擦らない
肌は傷つきやすくデリケートです。いつも冷たい風にさらされたり、毎日料理をしている人は少量ながらも油を浴びています。
化粧水をつけるときは擦ることなく優しく肌を抑えるだけにしてください。
また、化粧水をつけるときに優しく抑えるだけにすると、浸透率が上がるだけではなく今の肌の水分の状態もわかるようになります。重ね付けが必要かどうかの判断にもなりますので、丁寧に顔を抑えるようにしてみてください。
2. 肌トラブルを抱えているときは無理をしない
肌の調子が悪いと感じたら無理することなく加減していきましょう。敏感になっている肌は化粧水にも反応してしまう可能性があり、赤みやかゆみなどのトラブルをさらに引き起こすリスクがあります。
判断をするポイントは、化粧水を顔につけたときに「ヒリヒリする」「しみる」と感じるときです。重ね付けは控えるようにしてください。
肌が回復してから重ね付けをするようにして肌細胞の活性化を図っていきましょう。
4. 保湿しすぎないように心がける
皮膚にそれほどの乾燥を感じていない時に保湿しすぎてしまうと、肌の自然治癒能力が損なわれることもあります。保湿のしすぎで皮脂の分泌量を減少させてしまうと、吹き出物や毛穴トラブルを起こすリスクが高くなります。
ヌルヌルしていたり、ベタつきを感じたら保湿のしすぎの可能性がありますので注意が必要です。
5. 乳液やクリームをつける
化粧水の重ね付けをするだけでは水分がすぐに蒸発してしまいます。せっかく顔に浸透させた化粧水がすぐになくなってしまい保湿ができていない状態に。化粧水を重ね付けした後、適度な油分と保湿成分を補うために「乳液」や「クリーム」を重ねるようにましましょう。
そして美容液を使用する場合は、乳液やクリームの前につけるようにします。
乳液やクリームは「化粧水によって補った水分」「美容液によってエイジングケア、美白成分」が逃げないように蓋をする役割があります。
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【おまけパート】肌のケアを欠かせない職業の方々から教わった化粧水の仕方2選
ここまで読んでくださった方に、おまけパートとして肌ケアが欠かせない職業の方々から聞いた効果絶大な化粧水のつけ方お伝えいたします。
宝塚出身の女優さんから教わった化粧水の仕方
宝塚歌劇団出身の女優さんから聞いた化粧水をつけるときのポイント。
「想像力を使う」
手のひらを顔につけるたびに顔から光が出てるのを想像する
化粧水を顔につけるたびに、顔から神々しい光が出るのを想像するのだそうです。「私って素晴らしい!」と手のひらが顔を包むたびに自分の肌が回復していくのを想像すると気持ちが落ち着くと言います。
1日の中でホッと一息できる肌ケア時間。化粧水をつける時間をとても大切にされているそうです。

光が体の中からすごい勢いで出てる!
人は思い込みの生き物です。目を瞑り想像することで脳は細胞に働きかけてくれるのです。
想像力を使っての効果
・自己肯定感が安定する
・肌細胞が活性化する
ショーパブダンサーのニューハーフさんから教わった化粧水の仕方
ショーパブダンサーのニューハーフさんに教わったことが2つあります。
まず1つめは
首も顔だと思いなさい
首も顔だと思って丁寧にケアをしなさいということでした。首周りをマッサージしながら化粧水や乳液を塗り込んでいく。
特にシワになってしまっている部分には老廃物が溜まって固まっている箇所です。シワをゆっくり伸ばすようにする。そして、大切なのは首の後ろの筋肉を上から下にかけて手のひらを滑らしていく。

もう一つ言われたことがあります。

耳も良く手で回してマッサージしなさい
耳の付け根の周りにはリンパがたくさんあります。動かすことによって顔に溜まった老廃物を下へ追い出してくれます。
最後に教えてもらったのが
化粧水の値段は高くなくても良いからたくさん使いなさい
高い化粧水を買って少しずつしか使えないと肌も十分保湿はできません。

少し安くても成分変わんないわよ!
まとめ
化粧水の重ね付けにはメリットがたくさんありますが、注意点も多くあります。過度な重ね付けは肌トラブルの原因になるリスクがあります。とは言え、やり方さえ守っていれば効果がすぐに出ますので化粧水の重ね付けは「意味がない」とはいえません。
化粧水をつける時間は自分を癒したり、自分を肯定したりととても大切な時間です。どうぞご自身のために存分に使ってくださいね。
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