子どもの頃の自己犠牲で招いたこと

吃音症です。

子どものころ自分が痛い思いをすればいいと思ってた。

 

人が笑うためには自分はどうなってもいい。

いじめられてたわけではない。

 
でも子どもの頃から人が痛い思いをするくらいなら自分から痛い目に遭ったらいいと思ってました。

 

あ、いや、重い話ではないので大丈夫です(笑)

 

僕の中では自己犠牲というよりは自己防衛だったのかもしれません。

自己防衛で自分を傷つける

小心者だし精神的なものなのだろうと思い、うまく話せない自分のことは好きではありませんでした。


自己防衛とはどう言うことかと言うと、

 

人よりも幸せになってはいけない。

 

という認識が芽生えてしまっていたからかもしれません。

 

友だちが怪我をしてしまったら自分もすすんで怪我をしに行ったり

イバラの中にサッカーボールが入ってしまったらイバラの棘に刺されながらボールを取りに行ったり。

  

 

僕は優しくも何ともない。

友だちだけが怪我をしてしまったとき

僕は何も対処の仕方がわからなかったから。

 
僕だけ無傷でいることが申し訳がないと思っていたのかもしれない。

 

子どもだったから自分の感情を文字に起こすことはなかなか出来ませんでした。

 

でも今思い起こすと僕自身を攻撃されないようにしている自己防衛だったのかもしれません。

 

極め付けは、僕は怪我をしていないのに友だちが痛い思いをしたら僕自身も痛い演技をしていたり‥‥

良く出来たな(笑)

 



でもそうすることによって僕が責められないで済むかもしれないと思ったからです。

頭がいいのか悪いのか‥‥。
その時に咄嗟に取った行動が僕に取って生きる知恵だったのかも。

友達が笑わせて自分を傷つけた

自分さえ犠牲になれば友だちは笑うと思っていた。
苦手なこの前でもバカを演じて笑わせてた。

 

僕の心は何も笑っていない。

 

そのうち僕は思っていることを話さなくなった。

 

 

親には言えない。

親は過剰に心配する。
そして僕自身を
「辛かったら言わなきゃいけない」
「やめて欲しかったらやめて!って言いなさい」

とアドバイスをする。

 

親の愛情からくる教育だ。

 

でも実際これが辛かった。

 

 

できるならもうとっくにしている。

できないから演技派が生まれた。
ありがとう(笑)

 
僕は昔から俳優として活動しても演技だけは褒められる(笑)

誰かになり切る演技生活

小学生の頃から誰かになることが楽だった。

クラスメイトの中で生きやすそうな人を探して1日その人になり切っていた。

 

生きやすそうな人ってどんな人?

いつも楽しそうに
苦の感情がなさそうな人(笑)

いや、逆に失礼(笑)

 

その人を観察して1日なり切ると言う僕の中の遊び。

等身大の自分で生きるよりも楽な気持ちを感じたんです。

 

その時の名残なのか

舞台に立っている時の方が、緊張もしないし楽な気持ちでいられる。

 

誰かになるって無責任でいられるって思っていたからです。

 

この行動は僕ではなく演じているこの人がやってる行為なんです!!!!!

 

と言い訳のように過ごしていたのかもしれません。

 

 

吃音症を引き起こし吃音症によって道を拓く

冒頭にそっと書いた“吃音症”と言う言葉。

 

僕は誰にも気持ちを言えなくなってから言葉自体が口から出てこなくなってきたことに気がつきました。

吃音症の発症です。

 

子どもの頃からの気持ちは「いや!!」と思っていても言葉は「いいよ」と言ってきた。

 

もしかしたら自分自身の気持ちと言葉をチグハグにして過ごしていたから

脳が混乱して言葉を発声させることを忘れてしまったのではないか。

 

僕は脳内での会話が活発になっていきました。 

 

相手は自分自身。
誰にも言えない。

 

親に伝えてみると
「ゆっくり話しなさい。」
「慌てずしゃべりなさい。」

と、どんどん追い込まれてしまい、しまいには自分の名前すら言えなくなった。

行動ってもうどうにもならなかったときに生まれるのかもしれない

19歳の時、耐えきれなくなった。

話せない自分が許せなさすぎた。

 

もう嫌だ!

 

吃音症を治すために上京し30歳の時には3000人の前でMCができるようになったのです。

 

自分の因果が何となく晴れた気が瞬間でした。

 

この時はまだ自分の心の奥までは見えていなかったのかもしれません。

 

 

しかし根本子どものときの親や友だちとのやりとりの中にあったのだと36歳現在で見えてきました。

 

合っているかはわかりません。

でもその時の僕自身が今の僕を作り上げてくれたのだと思ったんです。

苦しめた人を許せるか

あの人たちのせいで苦しい時期を過ごしたんだ‥‥くそぉ〜!!

 

などとは思いません。

 

だって過去だもん。

 

それに本人たちは当時何も思ってない。
ましては僕のために言ってたことの方が多かったかもしれない。

僕ができるのは、その時の少年(僕自身)の心の傷に気が付き癒してあげること。

 

大丈夫。
辛かったね。
良く戦った。

 

心の中にいる小さな自分をハグです(笑)

これで僕は過去に縛られない。
これからの人生を今の僕が生きていく。

過去の自分が今の自分を作ってくれたように
今の自分が未来の自分を作ってあげようと思いました。

人生再スタートだ。

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